アメリカの子どもは何歳から自由?学校制度と年齢感覚の違い

はじめに
最近、10年以上前にオペアとしてお世話をしていたホストファミリーの子どもと再会する機会がありました。 当時は0〜2歳だった子が、14歳のティーンエイジャーに成長していて、その変化に驚かされました。
一緒に過ごす中で印象的だったのが、「思っていたより自由に過ごしている」という点です。 日本の感覚からすると、まだ子どもなのに大丈夫?と感じる場面も多々ありました。 アメリカでは、ティーンの頃から自己管理を求められることが多いと言われますが、実際はどうなのでしょうか。
今回は、オペア経験と今回の再会を通して感じたことをもとに、アメリカの学校制度や年齢の考え方についてお話ししていきます。
学校制度について
日本では、就学前に保育園や幼稚園、こども園に数年通い、その後は義務教育として小学校6年・中学校3年、その後に高校3年、大学へと進むのが一般的です。
一方アメリカでは、州や学区によって異なりますが、基本的には以下のように分かれています。
・Elementary School(小学校):5〜6年(5歳〜11歳ごろ)
・Middle School(中学校):2〜3年 (11歳〜14歳ごろ)
・High School(高校):4年 (14歳〜18歳ごろ)
学年の呼び方も日本では、小学1年生、中学2年生のように、学校が変わるごとに学年を1から数え直します。 一方アメリカでは、Kindergarten(K)から始まり、1st grade、2nd gradeと続き、ミドルスクールを経て12th gradeまで、一貫して学年がカウントされるのが一般的です。
そして高校になると、学年の呼び方にも特徴があります。
・Freshman(フレッシュマン):1年生(9th grade)
・Sophomore(ソフォモア):2年生(10th grade)
・Junior(ジュニア):3年生(11th grade)
・Senior(シニア):4年生(12th grade)
このように、アメリカでは高校生になると学年を名前で呼ぶことが多く、日本との違いのひとつとなっています。
オペアがいる家庭では、日本でいう中学生くらいまでの年齢の子どもが多い印象ですが、年の離れた兄弟姉妹がいる場合もあり、ホストファミリーによっては高校生やそれ以上の年齢の子どもと関わる機会もあるかもしれません。
また、中学時代や高校時代の話をする際も、日本とアメリカでは学校制度が異なるため、表現に戸惑うことがあります。さらに、日本では新年度が春に始まるのに対し、アメリカでは秋に始まるという点も、大きな違いのひとつです。 こうした違いをあらかじめ知っておくことで、会話がよりスムーズになり、相手の話も理解しやすくなります。

門限はある?夜更かしはOK?
アメリカでは「Curfew(カーフュー)」と呼ばれる未成年の夜間外出を制限するルールがあり、多くの地域で22時〜23時ごろ以降の外出が禁止されています。違反すると警察に注意されたり、保護者に連絡がいくこともあります。日本でも各都道府県の条例によ���、23時以降の未成年の外出は補導の対象になります。
ただ、アメリカと日本で大きく違うのは移動手段です。日本では郊外でもある程度公共交通機関が利用でき、自転車や原付などで移動する高校生も多く見られます。
一方アメリカでは公共交通機関があまり発達していない地域も多く、車社会で街頭も少ないため、夜間の徒歩や自転車での移動は比較的少なめです。そのため、日本のように夜間にコンビニや公園、駐車場などに若者が集まる光景はあまり見られず、集まる場合は友人の家やショッピングモール、ファストフード店などが中心になります。
アメリカでは16歳になると車の免許を取得できるため、自力で移動できるようになると行動範囲が一気に広がり、夜間の外出も増える傾向があります。ただし、州にもよりますが、免許取得後1年間は深夜の運転が制限されるなどのルールもあり、完全に自由になるわけではありません。
実際に、ホストファミリーの子どもが日本に滞在していた際には、14歳にもかかわらず、1人で23時を過ぎてから街中を歩き、終電でAirbnbに帰ってくることがありました。日本は夜でも人通りが多く、公共交通機関も発達しているうえ、比較的治安が良いという安心感もあるのだと思いますが、個人的には少し驚いた出来事でした。
※なお、この外出については事前に保護者へ確認し、常に携帯で連絡が取れる状態にしておくことを条件に許可を得ていました。
本人はとても嬉しそうにその時の話をしていました。異国の地で一人で出かけ、電車で宿泊先まで帰るという体験は、きっとちょっとした冒険のように感じられたのだと思います。
さらに、夜更かしの面でも違いを感じる場面がありました。毎晩のように遅くまで起きていて、朝も10時や11時ごろまでベッドで過ごしている様子が印象的でした。日本では、たとえ旅行中であっても中学生であれば「そろそろ寝なさい」と声をかけられ、遅くとも日付が変わる前には就寝を促されることが多いのではないでしょうか。
このように、ルール自体はある程度存在するものの、外出や生活リズムの管理については、アメリカでは年齢とともに本人に任せていく傾向があります。そうした点にも、日本との違いを感じる場面がありました。

自立を促すための自由
アメリカでは「ティーン」と呼ばれる13歳以上になると、自立に向けて保護者の管理が少しずつ減っていきます。 何歳から一人で留守番できるかという明確な法律はありませんが、子どもの年齢や状況によっては育児放棄と判断される可能性もあるため、多くの家庭が慎重に判断しています。一般的には、13歳前後から留守番を任せるケースが増える傾向があり、日本との違いを感じるポイントのひとつです。
一方で、子どもの頃はテレビやYouTubeの視聴時間が制限されたり、食事面でも砂糖は控えめ、ソーダ類は禁止といったように、日本よりも厳しめに管理されている家庭が多い印象があります。 しかしティーンになると、そうした生活習慣も含めて徐々に本人に任されるようになり、自己管理の力を育てていくという考え方が根底にあるようです。そのため、日本から見ると急に自由になったように感じられる場面も少なくありません。
日本では、中学生はまだ「子ども」という位置づけで、高校生くらいから少しずつ「大人の入口」として扱われる印象がありますよね。そうした感覚と比べると、アメリカではより早い段階から自立を意識した関わり方がされているとも言えそうです。
まとめ
今回の再会を通して、オペアの経験はとても貴重だったと改めて感じました。赤ちゃんだったホストキッズが、今では私の背を越えるほどに成長していて、その姿に驚くと同時に嬉しさと、少しの寂しさも感じました。
旅行中にホストペアレンツからティーンエイジャーの子育てについて相談を受ける中で、同じように成長に関わってきた時間があるからこそ、こうして共有してもらえるのだとしみじみ感じています。
オペアの経験は、時間が経ってからこそ価値を感じられるものかもしれません。少しでも興味がある方にとって、ひとつの参考になれば嬉しいです。







