アメリカのバースデーパーティー

はじめに
アメリカのバースデーパーティーと聞いて、どのような光景を思い浮かべますか?カラフルなバースデーハットや大きなケーキ、山のように用意されたプレゼントを想像する人も多いかもしれません。 アメリカでは、子どもの誕生日を家族だけでなく、友達を招いて盛大にお祝いすることも珍しくありません。
今回は、アメリカの子どもたちのバースデーパーティーについて、私がオペアとして実際に経験したエピソードも交えながらご紹介します。
アメリカのバースデーパーティとは
アメリカでは、誕生日は家族だけでなく、友人やクラスメートを招いてお祝いすることも多い特別なイベントです。1歳のファーストバースデーからパーティーを開く家庭もありますが、友達を招いて本格的に楽しむようになるのは、幼児期から小学生頃が中心です。 パーティーの規模や内容は家庭によってさまざまです。家でケーキを囲んでお祝いすることもあれば、公園やレストラン、ボウリング場、室内遊び場などを利用して盛大に開催することもあります。
子どものバースデーパーティーでは、「年齢と同じ人数、または年齢プラス1人の友達を招く」という昔ながらの目安もあります。私が暮らしていたホストファミリーでは、子どもが誕生日に招待できる友達の人数を、年齢と同じ人数にしていました。たとえば、6歳の誕生日なら呼べる友達は6人です。ホストパパが長男に「今年は〇歳だから、〇人呼べるよ」と話していたのを覚えています。 もちろん、アメリカのすべての家庭に共通する決まりではありませんが、招待人数を決める際の分かりやすい目安として、このようなルールを取り入れている家庭もあります。
年齢が上がってくると、大人数を招く代わりに、仲のよい友達と映画や外食、スリープオーバーを楽しむなど、お祝いの形も変化していきます。

パーティーはどこで開く?
子どもが小さいうちは、自宅でバースデーパーティーを開く家庭が多いようです。4歳頃になると、レクリエーション施設の一室を借りたり、公園やレストランで開催したりすることも増えてきます。子どもがまだ小さい場合は、招待された子どもだけでなく、その保護者も一緒に参加することが多いです。 自宅以外でパーティーを開く場合は、まず招待したい人たちに都合のよい日を確認し、その後で会場を予約します。施設によっては、ケーキや食べ物を持ち込めたり、部屋を自由に飾り付けできたりします。公園など屋外で開催する場合は、天気も考えながら準備を進めなければなりません。
私のホストキッズたちは、誕生日に家族旅行へ出かけることもあれば、友達や親戚を招いてパーティーを開くこともありました。兄弟の誕生日が1日違いだったため、2人を一緒にお祝いしていました。ある年には、自然に囲まれたレクリエーション施設のような場所でパーティーを開きました。大きな部屋を借り、そこでケーキを食べたり、ゲームをしたり、プレゼントを開けたりして過���しました。ホストキッズのグランパとグランマが、トーマスの絵が描かれた大きなケーキを持ってきてくれたのが、とても印象に残っています。
バースデーパーティーの定番グッズ
<バースデーハット>
紙でできた円すい形の帽子が一般的で、子どもの好きなキャラクターや、パーティーのテーマに合ったデザインを選びます。日本では主役だけがかぶるイメージがありますが、アメリカでは参加者にも配ることがあります。主役だけ王冠型や、“Birthday Boy”“Birthday Girl”と書かれた特別な帽子をかぶることもあります。
<ケーキ・カップケーキ・キャンドル>
バースデーパーティーでは、主役がろうそくを吹き消すホールケーキが定番です。参加人数が多い場合には、切り分ける必要がなく、一人ずつ配りやすいカップケーキもよく用意されます。子どもの好きなキャラクターや、パーティーのテーマに合わせてデコレーションされたケーキも人気です。 みんなで“Happy Birthday”を歌ったあと、主役は“Make a wish!”と声をかけられ、心の中で願いごとをしてからキャンドルの火を吹き消します。会場にはカラフルな風船や、誕生日を迎える年齢を表す数字型の風船が飾られることも多く、パーティーのあとに子どもたちへ持ち帰ってもらうこともあります。
<ピニャータ>
ピニャータは、中にキャンディーや小さなおもちゃを詰めた、紙製のくす玉のようなものです。ひもでつるし、子どもたちが順番に棒でたたきます。割れると、中から落ちてきたお菓子やおもちゃをみんなで拾う、盛り上がるアクティビティの一つです。

<プレゼント>
バースデーパーティーに招待された人は、主役へのプレゼントを持参するのが一般的です。最近では、子どもが欲しいものをまとめたウィッシュリストをオンラインで共有することもあります。購入済みの商品が分かるため、プレゼントの重複を避けられる合理的な仕組みです。 私のホストキッズがバースデーパーティーに招待された際、この仕組みを初めて知り、「アメリカって本当に合理的だな」と感じました。ただし、自由にプレゼントを選ぶ場合や、「プレゼントは不要です」と案内される場合もあります。
<グッディーバッグ>
グッディーバッグ(Goodie bag)は、参加してくれた子どもたちに帰り際に渡す、小さなお土産袋です。キャンディーやシール、小さなおもちゃなどを入れ、感謝の気持ちを込めて渡します。
パーティー当日の過ごし方
招待したお友達が集まったら、まずは子どもたちで自由に遊んだり、主催者が用意したゲームやアクティビティを楽しんだりします。ピニャータをたたいたり、年齢に合った簡単なゲームをしたりと、パーティーの内容は家庭や会場によってさまざまです。
お昼どきに開催する場合は、ピザやサンドイッチなどの食事をみんなで楽しみます。その後は、バースデーソングを歌い、主役が願いごとをしてキャンドルの火を吹き消してから、ケーキやカップケーキを食べます。パーティーによっては、主役が参加者の前でプレゼントを一つずつ開ける時間もあります。贈った子どもたちも、「自分のプレゼントを喜んでくれるかな」と見守りながら、開封の様子を楽しみます。
プレゼントの開け方にも、日本との違いを感じました。日本では、包装紙をなるべく破らないように、テープを丁寧にはがしながら開ける人が多いのではないでしょうか。一方、アメリカでは包装紙を勢いよくビリビリと破り、喜びを表しながら開ける光景をよく見かけます。丁寧に開けると失礼になるわけではありませんが、遠慮せずにうれしさを表現することが大切にされているため、子どもたちが豪快に包装紙を破る姿も、アメリカのバースデーパーティーらしい光景の一つです。 最後に、参加してくれた子どもたちへグッディーバッグを渡し、「来てくれてありがとう」と伝えてパーティーは終了します。
まとめ
アメリカのバースデーパーティーには、日本とは少し違う習慣や楽しみ方がたくさんあります。ホストファミリーの一員として準備やお祝いに参加し、現地の文化を身近に体験できるのも、オペアの魅力の一つです。
ぜひ、アメリカならではのバースデーパーティーを楽しんでくださいね。







