アメリカのカード文化

はじめに
アメリカでは、誕生日だけでなく、クリスマスや記念日など、ことあるごとにカードを送る文化があります。 日本にも年賀状や暑中お見舞いなど、季節の挨拶をはがきで送る習慣がありますが、アメリカでは見開きのカードが主流です。 お店にはたくさんの種類のカードが並び、送る相手にぴったりのフレーズが書かれたものや、ユーモアのあるイラストが描かれたものなど、その中から「この人にはこれだな」と思う一枚を選ぶのが一般的です。 今日は、そんなアメリカのカード文化についてご紹介したいと思います。
アメリカのカードは種類がとにかく豊富!
日本でカードを買う場合、文具店やロフト、ハンズなどの大型雑貨店に行くのが一般的ですよね。 日常の買い物ついでにカードを手に取るというよりは、「必要なときに探しに行く」もの、というイメージが近いかもしれません。
一方アメリカでは、スーパーやドラッグストアでも多くのカードが店頭に並んでいます。 誕生日カードひとつ取っても種類がとても豊富で、年齢別に用意されているのを初めて見たときは驚きました。
実際に私も、27歳の誕生日に「Happy 27th Birthday」と表紙に書かれたバースデーカードをもらったことがあります。日本では、こうした年齢別のカードはほとんど見かけませんよね。 特に年齢の小さい子ども向けのカードは種類が多く、0歳、1歳、2歳…と細かく分かれていて、選ぶのも楽しいのが印象的でした。

どんな時にカードを渡す?
・誕生日・・・親、友人、恋人、子ども向けなど細かく分類されており、相手の好きなものが描かれているカードや、メッセージの内容が送る相手にぴったりなものを選ぶのが一般的です。
・クリスマス・・・日本の年賀状のようなイメージで、写真入りのカードに家族の近況報告を添えるケースも多く見られます。
・バレンタインデー・・・日本とは異なり、チョコレートを贈る日というよりも、カードで気持ちを伝える日という意味合いが強く、恋人や夫婦だけでなく、家族や子ども同士でカードを贈り合うこともあります。花にカードを添えて渡すケースも多く見られます。
・出産祝い・・・赤ちゃんの性別別にデザインされたカードも豊富で、ギフトにカードを添えて渡すのが定番です。
・感謝・お礼・・・オペアをしていると、Thank youカードをもらう機会があるかもしれません。 私も帰国の際に、ホストファミリーからカードをもらいました。普段は「Love, ○○」といった短いメッセージが多かったのですが、最後にもらったカードには、ママとパパからのメッセージがびっしりと書かれていて、今でも心に残っています。
そのほかにも、母の日・父の日、結婚記念日、卒業・進学、仕事やキャリアに関する節目、お見��い、お悔やみなど、さまざまなシーンでカードが送られます。
記念日にはカードは必須?
オペアをしていた頃のバレンタインデーに、ホストファザーから聞いた話が今でも印象に残っています。 何年か前のバレンタインデーに、子どもの写真や動画を編集してママに送ったそうなのですが、そのときカードを用意しなかったことで、少し不満に思われてしまったと話していました。
日本であれば、心のこもったビデオメッセージを贈られたら、それだけで十分だと感じる人も多いのではないでしょうか。しかしアメリカでは、それだけでは足りず、「カードがあるかどうか」が大切にされる文化があります。 この話を聞いて、さすがカード文化の国だなと感じました。アメリカでは、どれだけ気持ちがこもっていても、カードという“形”がないと、気持ちが十分に伝わらないこともあるのだと実感した出来事でした。

意外と短い、アメリカのカードメッセージ
これだけカードを重視している割には、中に書かれているメッセージは、とても短いことが多いです。 多くの場合、「Love, ○○(名前)」だけ、ということも珍しくありません。 日本では、カードを書くときに色ペンを使って装飾したり、文章の長さやバランスを考えながら、短すぎず長すぎず書くことが多いですよね。
一方アメリカでは、カードを選んだ時点で、すでに90%以上完成しているという感覚に近いように思います。あとは名前を書くだけです(笑)。 そう考えると、日本の手紙やはがきで文章を考えるよりも、心理的なハードルはかなり低いかもしれません。 ただし、カードに印刷されているメッセージは、抽象的だったり詩的な表現が多いのも特徴です。そのため、意味をある程度理解したうえで選ぶ必要はあると感じました。
また、中には聖書の一節など、宗教的な表現が使われているカードもあります。相手との関係性によっては、こうした点にも少し注意が必要です。
とはいえ、カード売り場を眺めているだけでも、さまざまな英語表現に触れることができるため、良い英語の勉強になる場所だと感じていました。 日本でも輸入されたカードが販売されていますが、現地では種類がさらに豊富なので、日本へ帰国する際に買って帰るのもおすすめです。
まとめ
アメリカでは、さまざまな場面でカードを贈る文化が根付いており、スーパーやドラッグストアでも気軽に購入できます。 カードに直接書くメッセージは意外とシンプルですが、どのカードを選ぶかが大切にされており、カードそのものが気持ちを伝える役割を担っているように感じました。
オペアとして生活する中で、こうしたカード文化を知っておくことが、相手の気持ちや価値観を理解するヒントになれば嬉しいです。







