オペアって実際はどうなの?リアルな課題と解決策

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はじめに

アメリカでホームステイをしながらお給料ももらえるオペア。 休日にはアメリカ国内を旅行できたり、現地の文化に触れられたり、子どもの成長を間近で感じられたりと、魅力的な体験ができる制度です。

その一方で、「給料が安すぎるのでは?」「同居だとプライベートはないの?」「ホストファミリーとの相性が最悪だったらどうしよう」といった不安の声を目にすることもあります。

実際のところ、オペア生活には楽しい面もあれば、大変だと感じる場面もあります。

今回は、オペアのリアルな課題と、その解決策をわかりやすくご紹介します。

ホストファミリーとの相性

オペア生活で最も重要であり、同時に最も難しいのがホストファミリーとの相性です。

赤の他人と同じ家で生活する機会は、人生の中でもそう多くはありません。ホストペアレンツとの相性はもちろん、子どもとの相性も大切なポイントになります。

過去に、私のホストファミリーが当時のオペアに対して不満を抱いていたことがありました。

きっかけはとても些細なことでした。

外出先で車をどこに駐車したか分からなくなってしまうことがあり、「少し注意力が足りないのではないか」と感じていたそうです。

海外ではストリートパーキングも多く、慣れない土地であれば場所が分からなくなることもあります。決して大きな問題ではありませんでしたが、ホストファミリーとしては「子どもを預ける立場として大丈夫だろうか」と、不安につながってしまったようでした。ただ、それは子どもを預かっている時間ではなく、あくまでプライベートでの出来事でした。

一度気になり始めると、小さな違和感がだんだん大きく感じられてしまうものです。

そこで私はホストファミリーにこう尋ねました。

「子どもたちの様子はどう?子どもたちとうまく関わっている?オペアには懐いている?」

すると、「子どもはとても懐いていて、特に問題はない」とのことでした。

「それなら十分ではない?」と伝えると、改めて冷静になれたのか、その後はオペアへの見方も少しずつ変わり、最終的には良い信頼関係を築いていました。

同居生活では、どうしても“気になる点”に意識が向きがちです。しかし、オペアにとって本当に大切なのは、子どもたちと安全に、誠実に関わることです。

もちろん、どうしても合わないケースもありますが、問題が起きたときには一つの側面だけで判断せず、全体を見直してみることも大切です。

家族や恋人であっても、すべてが完璧に合うわけではありません。だからこそ、お互いに歩み寄る姿勢が、オペア生活をより良いものにしてくれます。

英語力への不安

英語力への不安を抱く人は多いですよね。 特にオペアを目指す人の中には、「英語力を伸ばしたい」という目的を持っている人も多いと思います。私もその一人でした。

日本人特有の「読み書きはある程度できるけれど、聞く・話すが苦手」というタイプ。まさにそれでした。

英語力は、もちろんあるに越したことはありません。ホストファミリーとのマッチングインタビューでも、英語力が不足していると、うまくコミュニケーションが取れず、聞きたいことを十分に聞けないこともあります。

でも今は、AI翻訳などの便利なツールもあります。完璧な英語が話せなくても、工夫すれば伝えることはできます。

最終的に大切なのは、「伝えようとする意思」と「相手を理解しようとする気持ち」です。 会話がうまくできなくても、語彙力があれば書いてもらって理解できることも多いです。

会話の練習はハードルが高く感じますが、単語を覚えることなら、毎日コツコツ取り組みやすいですよね。

渡米前は、日本での生活や仕事で忙しいと思います。それでも「未来の自分を助ける準備」だと思って、少しずつ積み重ねられたら十分です。


また、日本語が通じるファミリーを選ぶのも一つの選択肢です。両親のどちらかが日本人という家庭は、実は一定数あります。

1年目→日本語でもコミュニケーションが取れるファミリー

2年目(延長)→英語中心のファミリー

そんなステップアップ型を選ぶ日本人オペアも少なくありません。

文化の違い

<食事>

オペアとしてホームステイをする以上、食事の文化の違いは避けて通れません。毎日のことだからこそ、食事が合わないと想像以上にストレスになります。

アメリカでは、

  • 朝食はシリアルやトースト中心
  • 昼はサンドイッチ
  • 夜はオーブン料理やグリル料理

という家庭も多く、日本のように「主食+汁物+おかず」というスタイルとは大きく異なります。 最初は戸惑うかもしれません。でも、日本ではあまり食べない食材や料理の中にも、おいしいものはたくさんあります。

新しい食生活を「違い」として受け入れ、楽しめると気持ちが楽になります。

アメリカでは日本食はとても人気があります。都市部ではアジア系スーパーも増えていて、 醤油、みりん、味噌、お米など比較的手に入りやすいものも多いです。

ホストファミリーに日本文化を伝える意味でも、日本食を作ってあげるのはとても良い交流になります。

特に受け入れられやすいのはカレー、お寿司(巻き寿司)、照り焼きチキンなど、甘辛い味付けのものは比較的好まれやすい印象です。

一方で、日本の家庭料理を作るうえで困るのが「薄切り肉(こま切れ肉)」です。

アメリカのスーパーでは、 ステーキ用の厚い肉やかたまり肉、挽き肉が主流で、日本のような薄切り肉はほとんど売っていません。 そのため、肉じゃが、しゃぶしゃぶ、すき焼き、生姜焼きといった煮物や炒め物料理は、そのまま再現するのが難しい場合もあります。

食事の違いは、慣れるまで大変です。でも、それも含めて海外生活のリアル。「合わない」と感じることも正直な感情ですが、「違うから面白い」と思えたとき、視野が一気に広がります。

<時間>

オペア生活で意外と戸惑うのが、時間の感覚の違いです。

よく言われるように、アメリカでは電車やバスなどの公共交通機関が日本ほどオンタイムではありません。

それと同じように、個人の時間感覚も日本とは少し違います。

日本では「時間ぴったり」が基本ですが、 アメリカでは待ち合わせや外出予定も、ある程度前後するのが自然な雰囲気です。5分、10分の遅れは大きな問題にならないことも多く、最初はその感覚に戸惑うかもしれません。

オペアの場合、さらに難しいのが、家がそのまま職場であること。

何時からが仕事?何時までが勤務時間?その後は完全にオフ?

この線引きが曖昧だと、「ちょっとだけお願い」と言われる場面が増えやすくなります。

最初は断りづらくても、それが積み重なるとストレスになります。

トラブルを防ぐためにも、時間に関しては、最初にしっかりルールを決めることが重要です。

✔ 仕事の開始時間と終了時間を明確にする

✔ 延長がある場合は事前に相談してもらう

✔ 予定変更があれば早めに共有する

「言いづらいから我慢する」よりも、早い段階で調整する方が、後々のトラブルを防げます。


<しつけ・育児方針>

オペア生活で特に大きな違いを感じやすいのが、しつけや育児方針の違いです。

アメリカでは

  • タイムアウトを取り入れる家庭
  • ネガティブな声がけを避ける方針
  • 子どもの自己肯定感を重視する育児

など、日本とは少し異なる価値観を持つ家庭も多くあります。 もちろん家庭によって方針はさまざまですが、この部分が合わないとリマッチの理由になってしまうこともあります。


一例として、実際にあったケースを紹介します。

あるオペアが、子どもが遊具ではないもの(車止めのようなアーチ状のもの)にぶら下がっている場面を見守っていました。危険がない距離で横についていたにもかかわらず、 ホストママから 「あなたに子どもを見てもらうのは不安」 と言われてしまいました。

理由は、すぐに止めなかったこと。 そのホストママは、「少しでも怪我の可能性があるものは未然に防ぐべき」という考えでした。

一方、そのオペアは保育士資格を持ち、日本の幼児教育機関での経験も豊富でした。 彼女の考えは、 「子どもがのびのびと遊ぶ中で、危険がないように見守る」 というもの。

どちらが正しい・間違いという話ではありません。しかし、このような安全管理への意識の違いは、信頼関係に大きく影響します。

大切なのは、自分の価値観とホストファミリーの方針がどれだけ近いか。オペアは「家族の一員」でありながら、「育児を任される立場」でもあります。

だからこそ、しつけや安全管理の価値観をすり合わせておくことが、リマッチを防ぐ大きなポイントになります。

オペアの給料は安すぎる?!

オペアケアでは、週に215ドル以上の給与が支払われます。

※1ドル=155円の場合:約33,325円

オペアプログラムは、アメリカ国務省が認定する有給のチャイルドケアプログラムです。 週あたり 195.75ドル以上の給与支払いが義務付けられており、オペアケアではこの基準より高い、 週215ドル以上が設定されています。

※給与の下限額は利用するエージェントによって異なります。

215ドルを月(4週)で計算すると 860ドル。 為替レートにもよりますが、日本円では 約13万円前後 になります。 オペアケアでは参加費用に、以下が含まれています。

  • 国際線往復航空券
  • 1年間の滞在費(住居)
  • 食事

そのため、オペア個人の主な支出は以下のようなものになります。

  • 通信費(携帯)
  • ガソリン代(私用で車を使う場合)
  • 外食
  • 衣服・靴
  • 娯楽・旅行費

※ホストファミリーによっては携帯が支給され、費用負担がない場合もあります。

※私用で車の利用を許可してくれる家庭もあれば、仕事以外では利用できない家庭もあります。

オペアを「仕事」として考えると、もっと稼げる選択肢はあると思います。ワーキングホリデーで働いた方が収入は高くなるかもしれません。

*ちなみにアメリカにワーキングホリデーの制度はありません。

ただ、オペアの場合は 住居費と食費の負担がないという点を考える必要があります。これらは給与には見えませんが、実際には大きな価値があります。

そして、オペアの主な目的は異文化交流です。アメリカの家庭に住み込み、日常生活を通して文化や教育に触れる。その生活の中で英語力や国際的な視野を広げていくプログラムです。

私は実際に 2年間オペアとして生活しましたが、金銭的に困ることはありませんでした。日本のクレジットカードや貯金を使うこともありませんでした。週末には友達と出かけたり、旅行にも 5回ほど行くことができました。 もちろん、旅行や娯楽にたくさんお金を使いたい人にとっては、オペアの給与だけでは足りない場合もあるかもしれません。

それでも、安心できる住まい、毎日の食事、さらに月13万円前後の自由に使えるお金がある生活は、私にとっては十分すぎるものでした。

オペアの給与は 週45時間で割ると時給が安いと言われることもあります。 しかし、住居費・食費・航空券などを含めて考えると、決して安いとは言えないと思います。 また、ホストファミリーによっては 勤務時間が45時間より少ない家庭 もあります。

給与の金額だけを見ると少なく感じるかもしれません。 でも実際に生活してみると、住居費や食費がかからないため、思っていたよりも余裕のある生活ができました。

ホームシック

オペア生活で多くの人が経験するのが、ホームシックです。 最初は新しい環境にワクワクしていても、ふとした瞬間に寂しさが押し寄せることがあります。

  • 日本の食事が恋しい
  • 家族と気軽に会えない
  • 文化の違いに疲れる
  • 英語に気を張り続けて消耗する

こうした小さな積み重ねが、気づかないうちに心の負担になります。

ホームシックを感じる時は同じ環境の人と話すことで気分が和らぐので、オペア友達をつくることをお勧めします。

もち��ん日本の家族や友人と話すことも大事です。ただ、人によっては、声を聞いたあとに余計に寂しさが強まることもあります。

そんな時は同じオペアと話し、悩みや寂しさを共有することで気分も軽くなります。今は一昔前と比べて、情報にも人にも簡単にアクセスできます。

環境が変われば、心が揺れるのは自然なこと。無理に強くなろうとせず、話す・休む・気分転換をする。それだけで十分です。

子ども対応の難しさと成長

子どもは、常にかわいい存在とは限りません。 特に、まだ自分が子育てをしていない若い時期に、子どもを日常的に見るというのは想像以上に大変です(複数の場合はより大変)。

保育士や幼稚園教諭であれば、子ども対応には慣れているかもしれません。

私は当時保育士でも幼稚園教諭でもありませんでした。 オペアの要件である保育時間は満たしていましたが、「本当に毎日子どものお世話ができるのかな?」 という不安がなかったわけではありません。

渡米前は、マッチング時の会話や、ホストペアレンツから聞く日頃の様子をもとに想像するしかありませんでした。

でも実際に生活が始まると、まずやったのは「観察」でした。

  • 子どもがどんな時に機嫌が悪くなるのか
  • どんな声かけで落ち着くのか
  • ホストペアレンツはどう対応しているのか

とにかくよく見ること。 子どもは日々成長中で、感情も一定ではありません。何度同じことを言っても伝わらないこともあります。 正直、心が折れそうになる瞬間もありました。でも、うまくいかない経験があったからこそ、次はどうすればいいかを考えるようになり、少しずつ対応力が身についていきました。

慣れないうちは、段取りがうまく組めずに苦戦することも多いと思います。 でも経験を重ねるうちに、少しずつ「先回り」ができるようになります。

例えば:

  • 昨夜は夜泣きで睡眠が短かった → 公園は早めに切り上げる
  • 今日は疲れていそう → 昼寝を長めに取る
  • 噴水で遊びたいと言い出すかも → 着替えとタオルを準備しておく

こうした小さな準備の積み重ねで、1日の流れが驚くほどスムーズになります。 でも、たとえ準備ができていなくてスムーズにいかない日があっても、子どもが安全に楽しく過ごせたらならそれは「充実した1日」です。

大変なことも多いですが、間近で子どもの成長を見られることは、この上ない喜びです。

昨日できなかったことが今日できるようになる。

泣いてばかりだった子が、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになる。

その瞬間に立ち会えるのは、オペアならではの特権です。

まとめ

不安がゼロでなくても大丈夫。 大切なのは「完璧かどうか」ではなく、「挑戦したい」という気持ちです。

すべてが思い通りにいくわけではありません。でも、振り返ったときに「やってよかった」と思える経験になるはずです。

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