アメリカの住宅事情

はじめに
オペア(オーペア)だけでなく、ワーホリ(ワーキングホリデー)や海外留学など、海外で長期生活を考えている方にとって、住環境はとても大切なポイントですよね。建物のスタイル(一軒家やアパート)から、家電の種類、空調システムなど、日本とは異なる特徴が多く見られます。 今回はそんなアメリカの住宅事情についてご紹介します。
住居スタイルの違い
アメリカでは、地域や州によって住宅のスタイルや広さ、家賃相場が大きく変わります。広々とした庭付きの一軒家が多い地域もあれば、都市部では高層アパートやタウンハウスが中心になることもあります。
日本では、新築や築浅の物件が好まれる傾向があり、家を購入する場合も、中古より新築を選ぶ人が多いですよね。
一方、アメリカの不動産市場では新築物件の割合は少なく、中古物件が圧倒的に多いです。中古で家を購入し、キッチンやバスルームを改装して自分好みにカスタマイズする人も多くいます。
オペアのホームステイ先としては、子どもがいる家庭のため一軒家が中心で、比較的治安の良い地域にあることが多いです。
「学区」で住むエリアを決める家庭も多い
アメリカでは子どものいる家庭の多くが、家探しのときに学区をとても重視します。公立学校は住んでいる住所によって通う学校が決まるため、どの学区に属するかが子どもの教育環境に直結するからです。 そのため「ちょっと通勤が大変でも、学区の評価が高いエリアを選ぶ」という家庭も少なくありません。
実際、学区の人気が住宅価格や家賃に反映されることも多く、良い学区=住宅費が高めという傾向があります。日本でも校区はありますが、アメリカではより直接的に「住む場所」=「子どもの学校」になる点が特徴的です。

プール付きの家は特別じゃない?
日本だと「庭にプールがある=豪邸」というイメージがありますよね。でもアメリカでは必ずしもそうとは限りません。特にカリフォルニアやフロリダ、アリゾナのような暑い地域では、郊外の一戸建てにプールがついていることはわりと普通のこと。中流家庭でも、プール付きの家に住んでいるケースは少なくありません。
ただ、カリフォルニアやアリゾナのような乾燥地帯では、干ばつや水不足がよくニュースになります。でも、実際にはプールは地域の生活文化として根強く残っています。水の蒸発を防ぐカバーを使ったり、循環システムで水を入れ替えずに維持したりするなど、少し工夫すれば干ばつの影響も最小限に抑えられます。
さらに最近では、プールよりも節水型の庭*にする家庭も増えてきています。水不足の問題は意識しつつも、アメリカの暑い地域では「プールは生活の楽しみ」として存在しているようです。
*乾燥耐性の高い植物を植えたり、ドリップ式散水(水を植物の根元に給水)や、庭の土を乾燥に強いマルチング(土の表面を資材で覆う)を使って水分の蒸発を防ぐなど

アメリカの住宅設備(家電)
海外ドラマや映画を見ていて、「アメリカの家電って大きいなぁ」と思ったことはありませんか?
アメリカの住宅は広さに余裕があるため、日本のように家電を小型化する必要がなく、ゆったりサイズの設備が多いのが特徴です。
<ビルトイン食洗機>
日本でもシステムキッチンにはビルトインタイプの食洗機がよく導入されていますが、卓上型や上から入れるコンパクトな箱型が主流ですよね。 一方、アメリカでは前面から引き出すタイプが一般的です。とにかく大容量で、大家族でもまとめて一気に洗えるのが強みです。
<ビルトインオーブン・レンジ>
日本では電子レンジやトースター、オーブンといった調理家電は独立した機器が一般的ですが、アメリカでは、オーブンやレンジがキッチンに組み込まれているビルトイン式がスタンダード。パンや肉料理などを大きなサイズで調理する文化と相性が良いんですね。

<セントラルヒーティング/エアコンディショニング>
日本では部屋ごとにエアコンを設置するのが当たり前。そのため廊下や脱衣所で「ひんやり寒い」「蒸し暑い」と感じることも少なくありません。 アメリカではセントラル空調が一般的で、家全体の温度をまとめて管理します。家中どこにいても快適なのがメリットですが、使わない部屋も冷暖房されるため光熱費は高くなりがちです。 ちなみに日本でも北海道ではセントラルヒーティングが主流で、他の地域でも徐々に導入が増えています。
<冷蔵庫>
アメリカの冷蔵庫といえば、やっぱりビッグサイズ! 1ガロン(約3.8L)の牛乳容器がそのまま入るなど、食品のパッケージが大きいアメリカならではの設計です。 さらに便利なのが、扉に付いているウォーターサーバー&製氷機。冷蔵庫を開けなくても冷たい水や氷を取り出せるので、とても実用的です。

<ドラム式洗濯機&乾燥機>
日本では「洗濯乾燥一体型」が人気ですが、アメリカでは洗濯機と乾燥機が別々。 しかもサイズはどちらも大型で、横に並べたり上下に積み重ねたりして設置します。アメ���カでは外干しの習慣がほとんどないため、乾燥機の使用が前提となっています。
<ディスポーザー>
ディスポーザー(Garbage Disposal)は、シンクの排水口に取り付けられた生ごみ粉砕機です。 料理中や食後に出る野菜くず・果物の皮・食べ残しなどを排水口に入れてスイッチを押すと、中の刃や回転ディスクで細かく粉砕して水と一緒に流すことができます。
ただし、骨や固い物、繊維質の多い野菜などを入れてしまうと故障の原因にもなるので、注意が必要です。 アメリカではキッチンの標準設備として広く普及していますが、日本では下水処理の問題などから普及率はまだ低めです。
まとめ
アメリカの住宅事情を見てみると、日本との違いが本当に多く、文化や生活習慣の違いがそのまま住まいに表れていることがわかります。
旅行や短期滞在では気づきにくい部分も、長期で暮らすことで体験として実感できるのが面白いところですよね。
これから海外生活を考えている方や、異文化に興味がある方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。







